パーキンソン病は、イギリスの医師、ジェームズ・パーキンソンが200年前の1817年に「振戦麻痺」として発表し、130年前の1888年、フランスの神経学者シャルコーが「パーキンソン病」を提唱して「パーキンソン病」と呼ばれるようになりました。
およそ100年前の1919年、パーキンソン病の病巣が中脳の黒質にあることが発表されました。
そして、およそ60年前の1960年に、パーキンソン病患者の中脳線条体でドパミンの減少が報告され、ドパミンの前駆物質、L-ドパでの治療が始まりました。
しかし、黒質変性の原因はまだ判っていません。また、脱落、変性した神経細胞を増やし、若返らせることはできず、そのため完治の方法は確立をみていません。
近年の薬剤治療法、手術法の進歩によって、パーキンソン病は、余命宣告される病気ではなく、天寿を全うできる病気だといわれるようになってきました。
しっかりと病気と向き合い、希望を持って病前と同じように、明るく楽しい毎日を過ごせるように共に努力していきましょう。